【2023/5/23更新】Beyond Evolution の項目を追記し、それに伴う関連部分の修正を行いました。
Mare Nectaris エクハ!!!!!!!!!💪💪💪
— るーく (@RKWRogue) 2023年3月27日
そして…
beatmania IIDX SP LEVEL 12
ALL EX-HARD CLEAR‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️😭😭😭😭😭😭😭🎉🎉🎉🎉🎉🎉🎉💪💪💪💪💪💪💪💪💪💪💪
ありがとうございました… pic.twitter.com/q0KjcgxI75
全エクハ 達成!!!!!
初めまして、IIDX プレイヤーの「るーく」といいます。
最近はダブルプレー (DP) の沼にのめり込んでいます。これは本稿で最も重要なメッセージですが、DPは本当に面白いのでみんなでやりましょう。
さてSPに話を戻して、先日筆者の未EXHラストの1曲であった Mare Nectaris の EX-HARD に成功し、無事 IIDXSP LEVEL12 全エクハを達成致しました。
かねてから全エクハは自分にとって非常に大きな大きな目標であり、悪戦苦闘の末ようやく辿り着けたことを何より嬉しく思っています。*1
今回は全エクハを記念し、苦戦を強いられた譜面とその思い出を記事の形に残したいと考えました。全エクハ体験記の記事は前例もありますが数が少なく、少しでもクリア狙いの目標を掲げて戦う方々の参考になれば至上の幸福です。
基本的には痛々しい自分語りが続きますが、気の許す方がおられましたらどうか一介のプレイヤーの冒険譚を温かく見守って頂ければと思います。
1. 注意事項
- 本稿はSP LEVEL12 の譜面のうち筆者が特に苦戦を強いられた譜面について個人的な振り返りをする記事となります。もちろん攻略方法は千差万別であり、あくまで特殊解の1つとして内容をお読み頂きたく思います。
- 運指は特に記述が無いものに関しては1P手首皿完全固定を用いており、7鍵は右手薬指で取っています。譜面に応じて小指皿や片手鍵盤を使用することもあります。記事の内容も1P目線で執筆致しましたので、2P側の方は鍵盤の番号などを適宜読み替えてください。
- 縦連やトリルの箇所などの詳細に触れますので、内容を見るだけで譜面に癖がつく可能性があることをご理解ください。
- 筆者はややクリア力に偏っており、エクハ狙いの際はスコア狙いをほとんど意識していません。留意点なども往々にして精度を度外視した内容になっているため、参考にされる場合はご注意ください。
2. EX-HARD ゲージの特徴
本稿をご覧になる皆様にわざわざご説明する内容でもありませんが、念のため EX-HARD ゲージの仕様について説明させて頂きます。
IIDX をプレーする際(段位認定、ハザード系を除く)の設定に「グルーブゲージ減り幅」の指定があり、5段階のゲージの中から1つ選択して楽曲をプレーします。ゲージは緩い方から順に
の5段階があり、それぞれ開始時のゲージ量、ゲージの減少量及びクリア条件などが決まっています。ノーツをP-GREATやGREATのタイミングで押せればゲージが回復していきますが、この回復量は一定値ではなく譜面の総ノーツ数に依存しているようです。
特にクリア狙いをしないのであれば ASSISTED EASY が最も安全です。

本稿での筆者の目標である EX-HARD(エクハ)ゲージは、演奏開始時にゲージが100%の状態で、演奏中に1度もゲージを0%にすることなく完走することがクリア条件のゲージです。なお0%になった途端強制終了するためスリル満点、興味本位で選ぶと非常に危険です。
そしてエクハは中でもミスをした際のゲージの減少量が著しく大きいという点に特徴があります。減少量は
- 見逃しPOOR(ノーツを見逃すミス)でおよそ18%
- BAD(タイミングが前後に大きくズレるミス)で10%
- 空POOR(余計なタイミングで鍵盤を押すミス、コンボは切れない)で10%
となっています。
プレー中にどれだけ回復できるかにもよりますが、難所に100%で突入したとしても見逃せるノーツは最大で5個まで、これを押さえておいて頂ければと思います。
エクハが常時即終了要素との戦いを強いられるゲージであることがお分かり頂けましたでしょうか。
3. 振り返り
A. 皿曲攻略
まずは個人的な皿譜面の攻略方法をまとめたいと思います。結論から書きます。
1. DP皆伝になろう!!!!!
2. 正規系オプションで運指を組もう!
A-1. DP皆伝になろう
半分ネタですが半分本気です。
DPは左右合計14個の鍵盤と2枚のターンテーブルを使って演奏するモードであり、左右7個ずつの鍵盤は基本的に片手で担当します。DPをプレーして片手運指を習得すれば、SPの皿譜面で鍵盤を片手で処理しターンテーブルに皿側の手を完全に割り振る方法を取り入れることができ、これで安定してスクラッチを取ることができます。

皿譜面はしばしば やや抑えめな鍵盤 + たくさんスクラッチ の構図であることが多く、皿譜面の鍵盤部分に注目すると片手運指を取り入れられる配置になっていることが多々あります。片手を完全にターンテーブルに割くことによる安定感の向上は凄まじく、また小指を痛めにくいので長時間粘着できるという利点もあります。
タイトルにはDP皆伝と書きましたが、実際は皆伝は要求としてはややオーバースペックで、片手で鍵盤を取ることに慣れさえすればSPへの転用が十分可能であると思います。
みんな、DPを、やろうな……
A-2. 正規系オプションで運指を組もう
鍵盤譜面に使うような完全固定運指を皿譜面でそのまま用いるのはやや困難でしょう(皿を全部手首で取って耐えることも可能ですが)。大量の連皿を安定して回したいとなればやはり3+5半固定、さらには2+5半固定(左親が3鍵を担当しない)で鍵盤を取り切れれば理想です。しかし、筆者は中伝まで3+5半固定を使用するもそれ以来手首皿に転向してしまったため、即興の3+5半固定の運指の精度がエクハに耐えられるほど高くありません。
そこで、筆者は多くの皿譜面に対して正規系の譜面の運指を予め組んでおき、なるべく再現できるように練習してから1曲ずつ倒すという単曲対策、座学寄りの方法を採りました。前述の通り皿譜面の鍵盤の量は鍵盤主体の譜面のそれよりも穏やかであることが多いため、鍵盤の取り方を事前に決めておくことが大きな効力を発揮します。
それでは、 SAMURAI-Scramble†LEGGENDARIA を例に、どのような座学を行ったのかをまとめたいと思います。
1. 正規かミラーかを決定する
予め譜面の全体を眺め、正規とミラーのどちらが良さそうかを見積もります。今後の攻略難易度を左右するという意味で、全ステップの中でこの選択を見誤らないことは非常に重要と言えます。
決定において重視すべき点の例としては皿側の手に当たる1-3鍵周辺の配置などが挙げられ、例えば連皿と13トリルが同時に降ってくる配置があれば3鍵を右手でフォローできそうかを考えます。
今回はサムスク†を正規でやってみますが、ミラーも推奨されるオプションの1つです。もし後々オプション選択が誤りであったと判断されるようであれば躊躇なくステップ1に戻ってオプションを再考しましょう。
2. 皿のリズムを確認する
オプションを決めたら、TexTage 様のページに飛んで譜面画像を入手します。入手した画像にメモを色々書き込んで対策していきます。

まずはもちろん皿のリズムの確認です。筆者は小節の最初などで皿が押しか引きかを全て調べて書き出していました。

押し引きを調べる理由としては、後で鍵盤部分とセットで練習する際に皿の枚数が合っているかを押し引きの一致で確認するパリティチェック的な機能をこのメモが果たすという点があります。その他にも実際に押し引きを調べるというタスクを課すことで皿のリズムの理解が自然と促される側面もあると言えます。
皿の押し引きをメモしたら、次は皿部分だけを見て実際にスクラッチを回す動作をやってみます。遅め、例えば0.5速ほどのスピードから始めても良いのでメモを見ながら正確に回します。連皿は1枚でも過不足があると雪崩式にミスが連発するため、枚数の正確性が最重要です。
メモの押し引きと一致しない箇所があれば再度メモを確認して練習し、リズムを手に馴染ませていきます。慣れてきたら徐々にスピードを上げ、最終的に等速でできるまでに仕上げていきます。
ところで、皿譜面の攻略方法として世間的にはハンドクラップ(ハンクラ)を聞き込む練習方法が採られているようです。これも座学の形式の1つではありますが、個人的な意見としては聴覚情報の掌握のみではやや不足しているように思います。皿のタイミングだけ完全暗記したとしても、実際のプレー時には皿のタイミングの情報に押し引きの情報を付加し、鍵盤とセットにして入力するという全体の動作が求められるからです。
ハンクラは皿部分のリズムの理解をサポートする情報として役立てつつも、あくまで動作は動作で練習するのがより実戦的でしょう。そこで、皿譜面の座学をさらに押し進めるためのステップ3に続きます。
3. 皿と鍵盤セットの運指を組む
皿のリズムを手に馴染ませたら、ようやく鍵盤とセットの運指を組んでいきます。先程の譜面のメモ用紙に、ノーツをどのように取るかの運指メモを追加していきます。
皿の配置が相当厳しいサムスク†のような譜面では特にそうですが、やはり皿側の手をフルに使って回せると最も安定しますです。次点で2+5半、3+5半や手首を取り入れるなどのバリエーションを考えます。

メモに運指の例を書き込んだものが上図です。サムスクは鍵盤部分が少ないため片手運指が有効で、14-35小節の大半は片手で取り、皿側の手を完全に皿に割り当てます。
変化形として、36-37, 42-45小節はDPのホムポジ風に取ると鍵盤が薬指や小指に集中してしまうためやや困難です。ここでは鍵盤が1, 2鍵に全然降って来ないことを利用し、ちょうど3+5半の非皿側のように片手鍵盤をしている手の親指を3鍵の位置に、薬指を7鍵の位置にずらして取ることで小指の負担を軽減させます。片手鍵盤がめちゃくちゃ上手くてホムポジで全て安定して取れるのであればこのような変更は不要です。
39小節は 46→2→146 の配置があり、片手で取れなくもないですが、ここでは安定をとって一旦小指皿2+5半に変更し1, 2鍵を左手で取ります。

後半の運指は上図のように組みました。難所はやはり61小節で、皿も難解なリズムである上に鍵盤も多めに配置されています。ここでは徹底して2+5半固定を使用します。縦線を引いて皿+1鍵部分と3-7鍵部分に分けると、右手側は片手一重乱打に読み替えることができます。左手は親指以外の4本を皿に割り当てて耐え、親指で1鍵を拾います。
ブレイクを挟んだ64小節以降はやや鍵盤が重く片手で取りきるのは困難そうに見えるため終始2+5半で耐えます。71小節は13457同時押しがあり、ここばかりは13を左親でベチャ押しするのが良さそう。その後の2重トリルも安定をとって餡蜜します。ラストの79小節も先程同様2+5半固定を使用し3-7鍵を右手に任せます。
以上、筆者が鍵盤の取り方を決める際に考えていることを言語化してみました。こんな具合で全箇所のノーツの取り方を予め決めておきます。今後はステップ2で手に馴染ませた皿のリズムと押し引きの感覚、ステップ3で決定した鍵盤の取り方を統合させ、ステップ4で一連の動作の練習に入ります。
4. スロー練習
鍵盤の運指を組んだら実践練習です。譜面動画を探して0.5速、それでも速いなら0.25速から運指の再現練習をします。何度か通しで練習をし、皿のリズムがまだ馴染んでいないならステップ2に戻って皿単体で確認し、鍵盤の取り方があやふやであればステップ3に戻って再度検討します。
皿と鍵盤同時の動作ができるようになって慣れてきたら、徐々にスピードを上げて最終的に等速で運指を再現できるようにします。
等速で満足な精度の運指再現ができたら勝利を確信し、満を持してゲーセンに向かいます。
サムスク†エクハ!!!
— るーく (@RKWRogue) 2022年4月16日
もう少し正確に覚えたい。もっといけそう pic.twitter.com/PKTf0bYOC2
という感じで、サムスク†を例に自分の皿譜面の座学フローをまとめてみました。自分はこの方法ならどんな皿譜面でも攻略できるだろうという自信が得られ、皿譜面を1つずつ攻略した結果、未エクハ30の時点で皿譜面は Reflux 以外全てエクハ済みという状況になりました。
A-3. 連皿譜面メモ集
前節で作成したサムスク†のメモは説明用にメモを多めに書きましたが、実際は割と雑にメモを作っています。過去に作ったメモをいくつか貼ってみたいと思います。
「こんなのを作ってやってたよ〜」という例示に過ぎず、メモを見て分かりやすいようには作っていませんがご了承ください。
- 灼熱Beach Side Bunny 正規

トリルは普段の固定運指の右手側を横にずらして、30-36小節までは片手で取り、37小節は2+5半で餡蜜で誤魔化します。(が、今見ると7→45 も 7 → 35 も右手で取り切れるような…)
38-43小節はDPのホムポジ配置を生かして片手で取り、44, 45小節は2+5半。

46-52小節は先程同様片手で、53小節は安定をとって白鍵を餡蜜しました。トリル地帯は本当に苦手でエクハ落ちのほとんどがここでした。
62小節以降、3+5半と書かれていない小節は全て片手運指です。
- 灼熱 Pt.2 Long Train Running 正規


47小節は 13→24→35→46→24→35→46→57 と餡蜜しました。34-59小節のこの画像1枚全て片手運指で抜けられると気づいてから、小指の負担が激減し本当に楽になりました。

60-63小節はやや込み入っているので一旦3+5半に戻り64小節から片手再開。75小節は 135→13→246→24→357→35→17 と餡蜜しました。76小節以降は自分は3+5半で耐えましたが、執筆時点での歴代動画を見てみると1鍵をフォローすることはあってもほとんど片手運指なんですよね。もっと片手力欲しいねぇ…
- RAGE feat.H14 of LEONAIR 正規


43-44, 47-48, 51-52小節では片手運指を盛り込んでいますが2+5半で十分そうです。59小節以降は当初3+5半で耐える予定で練習していましたが、鍵盤が想像以上に厳しかったので結局手首にしてしまいました…;;
中盤までは割と組んでいた通りに行って良かった 中盤までは... pic.twitter.com/b6PxKEoja2
— るーく (@RKWRogue) 2022年6月19日
- Red. by Jack Trance 正規



複雑な譜面でエクハ狙い開始時点では平気でBP60ほど出していたのが、メモを作って運指練習をしてからBPが10台になりました。鍵盤が重い地帯が何箇所かあって癖がつきやすく要注意です。
- THE PEERLESS UNDER HEAVEN 正規

皿と鍵盤のリズムの関係が非常に掴みづらくて難しく、動作練習で感覚を磨いてから挑みました。

65, 66小節はどうしようもなく魂の手首連皿を決めます。
- WHA 正規


この曲はなぜかBPMが108で TexTage の譜面がかなり詰まって表示されているため、HS変更で拡大表示して画像を取ります。
手首、小指、片手をスイッチングし、餡蜜も盛り込んで挑戦。相当苦戦した皿譜面の1つです。
以上、筆者の皿譜面メモ集を掲載してみました。
正直完全な精度の座学とはとても言えないような運指の組み方ではありますが、エクハはノーツを一度に5個までなら落とせるので割と運指を適当に組んでもエクハ圏内に収まります。最終的にゲージが残るギリギリのプレーに漕ぎつければそれで十分です。
このように筆者は座学で皿譜面にエクハをつけたに過ぎず、決して皿譜面が一般に得意であるというわけではありません。今でも初見の皿譜面で1発でエクハがつくことは稀ですし、過去にエクハをつけた譜面のエクハ再現をするなら再び座学を行う必要があります。
1度のリザルトで満足する話に限れば上記の座学の方式で十分というわけですが、やはり皿を光らせ続けられる超上級プレイヤーを目指して、今後もスクラッチカテゴリの譜面を広く繰り返し選曲してプレーしていく必要があるなと感じています。
座学の方式に関してはDPの著名なクリアラーの方々が座学論をまとめておられそちらがはるかに詳しいです。SPは流石に全箇所対策するような例はまずありませんが、DP(特にDBM)ではまさしく全箇所全暗記まで座学をする例もあるようなのでかなり高度です。
それでは、鍵盤譜面攻略編に続きます。
B. 未エクハ順に振り返り
作戦を立てる
筆者は前節の座学方式を使い皿譜面をほとんど終わらせていたため、終盤に残る未エクハのラインナップはほぼ物量譜面です。
物量譜面は対策の余地が少なく、大抵の場合攻略方法は見えるようになるしかありませんが、対策の有無で成否を大きく分ける譜面もあります。
エクハ埋めも終盤に差し掛かり、この時点で手の届きそうな譜面は全て埋まっておりハード地力S級の譜面も8割がたエクハで埋まるくらいには佳境に差し掛かっている段階です。当然得意分野の譜面は早い段階で未エクハから姿を消しています。
不可能にも思える譜面の数々から微かに手の届きそうな譜面を探して作戦を考え、1つずつひたすら粘着するのみです。
攻略に差し当たり、自分はまず未エクハの譜面を全てリストアップし、それらを傾向や体感難易度ごとに分類することから始めました。残った譜面を地力寄りか単曲対策寄りか、攻略可能性が十分あるか否かの計4分類にまとめました。
実際は未エクハが埋まる度にメモから譜面を順次消していたため当時のメモは残っておらず、画像のメモは大まかな再現です。*2

各曲には譜面の特徴及び必要になりそうな打鍵要素、また地力に分類した譜面には体感の攻略可能性(◯,△,×)を付記しています。
メモを作ることで大まかな方針が決まり、ひとまず物量耐性の向上を待ちつつ「地力(可能)」中の譜面のエクハ粘着、同時並行で「単曲対策(可能)」中の譜面の座学・餡蜜練習を進めていくことにしました。
実際の攻略順はメモ中の分類や難易度想定とややズレる結果になりましたが、実践プレーの結果が想定と異なれば再び作戦を立て直します。
20. Fascination MAXX

使用オプション:OFF
皆様周知の通り IIDX 内で他に類を見ないトンデモ鍵盤譜面。FAXX を点けるには FAXX をやるしかありません。
基本的には緑4倍の正規譜面で挑むのが堅いでしょう。
まずは開幕の癖配置です。

筆者は度重なる粘着の結果この配置が通常の運指で取れなくなってしまったので、あえて全部片手でホムポジ風に取ることで難を逃れました。(は?)
他には対称固定風に指を置いて「12-46-67-24-…」のように餡蜜する方法も安定しそうな気がします。普通に取れるのであれば普通に取りましょう。
加速後は横認識をキープし、擬似停止はしっかり覚えていきます。次の難所は36, 37小節にかけての減速箇所です。

直前の擬似停止から9打鍵してソフランします。
低速地帯の配置は67-34と餡蜜し、普段は2鍵を押している左手の中指を4鍵まで伸ばして34を同時押ししました。餡蜜のタイミングが大きくズレるとBADを量産してゲージが一瞬で削れるので細心の注意を払います。ここも普通に取れるのであれば普通に取りましょう。
BPM200地帯もなかなかの癖配置であるためなるべく視界に入るノーツが少なくなるよう目線を低く保ち8分間隔のノーツを横認識をキープして拾い、連打地帯にゲージを100%残して突入。

上手い人はよく両手で交互に2個同時押しを取っていますが、自分はこれが全然上手くいかず結局魂の早入り片手連打を駆使してギリギリ抜けることに成功。上記リザルトのゲージ推移も見事な絶壁を描いています。
FAXX は IIDX 内の譜面の中でも特に音ゲー的なセンスを問われる譜面である思います。物量耐性をつけてクリア狙いにひた走る筆者は FAXX の解像度が全然高くありませんが、いつか繰り返し配置や連打の最適な取り方を自然に選択できるくらいには音ゲーを上手くなって再挑戦したい譜面でもあります。
なお RESIDENT の選曲画面が CastHour 以前よりも細かくなったため、未エクハ19になると未エクハ一覧がギリギリ1画面に収まります。

19. Go Beyond!!

使用オプション:RANDOM
8小節で全てが決まる最強の局所難譜面。ここが押せるならクリア。

BPM200の高速乱打で、しかも2連打、3連打まで配置されています。
開幕の4小節目でデニムを判別して当たりを待ちましょう。

また最難所の縦連は4, 5鍵に集中しており、この位置も休憩地帯などで判別できます。

- デニムに関して
自分がデニム配置の当たり待ちをする際は次のような選好をもとに判断していました。

左手側と右手側の Tier 表を別々にまとめています。(白鍵と黒鍵を入れ替えた配置は同じく分類するものとして省略しています。)
ガチ割れはもちろん当たりなのですが、指を独立させた打鍵(指押し)から手を交互に上下させる打鍵(腕押し)に変化するため、指押しの感覚でガチ割れ配置に臨もうとすると空回りして失敗しがちであるということから、ガチ割れはあくまで「別のゲーム」という感覚で捉えています。個人的には左手は Tier 2 まで、右手は Tier 1 までの配置が来てくれれば当たりかなと考えています。(確率は )
筆者はガチ割れを待ちつつ、上記の選好度に従い良さそうな譜面は捨てずにプレーしていました。結果、5316742 の配置でエクハに成功しました。左手は完全に割れ配置、右手は割れ配置ではありませんが Tier 1 に分類した「親指-それ以外」の押しやすいトリル配置です。
とにかく譜面の当たり外れが大きいので、おみくじを引く感覚で日々数回ずつ挑戦してみるのが良さそうな気がします。
18. GiGaGaHell

使用オプション:OFF
CastHour にて収録されたトンデモ譜面です。
曲中至る箇所で連打、高速皿とおぞましい配置が降ってくるため、ハードは個人差A+といえどエクハは相当な難易度に化けます。多少は苦戦するだろうなと予想しつつもまさか未エクハ20まで残るほどだとは思っていませんでした。
オプションは正規系が最善だと思います(執筆時点での歴代も正規で出ているようです)。ランダムはとにかく難化するばかりで旨味がなさそう。難所は複数箇所ありますが共通してとにかくガチ押しキープ力が重要です。とにかく癖配置のオンパレードですが、曲の勢いに押されずにBPM125のガチ押しを保つ意識をしました。
ゲージを削りにくる配置の中でも特に致命傷になりそうな箇所を抜粋します。まずは中盤の皿絡み。

75小節は1小節丸ごとトリルの連打が配置され、その後も79小節は高速皿、続く80小節には認識難な階段配置があります。鍵盤を注視しすぎるあまり皿を落としがちな配置ですが、この後にも難所が控えているのでゲージを高く保つ必要があります。
個人的に最悪だったのが次の配置です。

102-104小節に渡ってとにかく連打させる配置で、1鍵に至っては16連打です。縦認識では打鍵が崩壊しがちなので、横認識を徹底して同時押しを1つずつ見切ります。その後の106小節からの連皿は個人的には片手に移行するのが最も安定しました。
120, 121小節にかけて最後の難所。

8連打の後に続く皿とトリルは12分で、焦りがちですがやや遅めを意識しつつ皿を回します。トリルは6分餡蜜してしまいました。
とにかく連打力と横認識力が重要な譜面だと思います。
IIDX最上位勢はBPM150付近までは平気でガチ押ししてしまうようで、やはり連打がどこまで早くて安定するかが音ゲーのパフォーマンスの限界点を決定づけるのは間違いないと思います。
スコア狙いを早い段階で始めるプレイヤーはこのような視点を早々に獲得するのでしょうが、筆者は12初AAAを未難20の頃にようやく出したくらいにはスコア狙いに疎い人間で、ガチ押しの概念を最近になってようやく知ったので結局現在進行形で練習し直しています…;;
17. Go Ahead!!

使用オプション:RANDOM
ゴビヨ同様後半の16小節押せますか譜面。ここが押せるならクリア。

ゴビヨ同様デニム配置の譜面であり、ガチ割れ待ちが可能です。判別は冒頭の4個同時押し。

ガチ割れを待ちつつ良さそうな譜面は捨てずにプレーした結果、3514762 の配置でエクハに成功しました。よく見たらゴビヨの時と白鍵と黒鍵の配色が一致していますね。
ゴビヨ・ゴアへのハード・エクハ抜けのアウトロは曲調も相まって相当なカタルシスを得られます。ぜひ皆様もご堪能ください。
16. 冥

使用オプション:RANDOM
もはや弐寺勢でなくとも音ゲーマーに広く知れ渡るカリスマ曲。冥が点いた瞬間はやはり言い表しようのない感動があります。
「皆伝のボスに来るような譜面だし相当な地力譜面なんだろう」とお思いの非弐寺勢の方向けに念の為記しておきますが、冥は極端な癖譜面です。中盤のソフランも縦連もそうですが、特に前半の乱打には4ノーツ単位の細かいトリルが散りばめられ非常に押しにくい配置をしています。
じわじわゲージを削りにくる癖配置と理不尽とも言える加速地帯の連打、カリスマ性溢れる硬派な曲調。今となっては冥よりも難しい譜面は多く存在しますが、良い意味でも悪い意味でも皆伝のラスボスに相応しい曲は冥以外にありません。
オプションはランダム一択でしょう。加速地帯の連打は2, 3鍵に配置されており、メイン(2鍵)とサブ(3鍵)の配置は冒頭で判別可能です。サブサブ(5鍵)やバス(1鍵)と呼ばれる鍵盤もあるようですが自分はそこまでは気にせず、メインとサブが左右に分かれてどちらも右手薬指(7鍵)に来なければ粘着をしていました。

当たり待ちもある程度は有用ですが、真に当たり配置かどうかはプレーしてみないことには分かりません(攻略できたことが配置の良さを事後的に証明すると考えます)。事前に想定するような良い条件を満たす配置を過度に待たないことで、隠れた理想的な配置に巡り合えることも多いかと思います。
残念ながら筆者が冥エクハを達成した時期は RESIDENT の筐体不具合により動画購入ができない時期であり、ランダムレーンパターンの撮影もしなかったので正確な配置は残っていませんが、確かメインが5鍵でサブが2鍵か3鍵だったと記憶しています。
低速までは大きく削られないようにしつつ流します。筆者は低速では顔を少し画面に近づけ、目の位置を判定ラインの高さに合わせることで物理的にノーツ視認時間が短くなるようにしています。
加速地帯のやり方は一般論の通りでありそちらを参考にして頂きたいのですが、筆者の感覚としては以下です。
加速が始まる時点で100%の状態であることを目指します。最初はBPMが120近辺のため目線を判定ラインに置いてサンダー†をやるような感覚でガチ押し風に取りました。早BADに注意しつつ全体的に早入り気味。この日は調子が良かったのか指が縦連に追いついていたため内心驚いていました。徐々に目線を上げ、60小節辺りからは普段の位置まで戻します。
61, 62小節まではメインとサブの連打が配置されており関門です。もはや筆者が正確に認識できる範囲を逸脱しているので、微縦連譜面だと思って大まかに見切ります。
63, 64小節まで来たら通常の乱打を押す意識に切り替えます。63小節まで来れるなら十分攻略可能性があります。
階段をなんとか見切りようやくウイニングラン地帯に到達することに成功しました。難所を抜けられたことが信じられず、その一方でラスト手前の3連打のことが怖くなって体が震えたのを覚えています。

上記リザルトのゲージ推移を見るとやはり加速で絶壁が形成されており、終盤の3連打地帯でもある程度ダメージを受けています。
他機種勢で IIDX を始める前から知っていた難関曲が、とうとう自分の打鍵によってエクハが点くまでになったかと感慨に耽るばかりです。しかし見返してみると、加速地帯は低速力、ガチ押し、微縦連、乱打、ディレイと幅広い能力を問う構成になっていますね。やはり良譜面…??
15. Reflux

使用オプション:RANDOM
冥よりも後に点いた譜面なので、ここから先の15譜面は冥よりも難しいです。(本当?)
Reflux は中盤とラストにBSS付きの連皿が配置されていますが、特にゲージを削りに来るのは皿ではなく随所に細かく配置されている32分トリルです。

連皿地帯と32分トリルでいかに落とさないか、この譜面のクリア狙いの要所はこの2つに集約されます。
オプションの吟味です。正規は餡蜜を組めば32分トリルが楽になりそうと考えましたが、残念ながら終盤にこんな配置が…

ゴミ付きの折り返し階段、粘着しようものなら一瞬で癖が生成されそうです。今回は正規座学は諦めランダムで粘着することにしました。あらゆる皿曲を差し置いてコイツが連皿系の最後に残ったのはこのような理由のためです。
鍵盤部分はある程度マシな譜面を待ち頑張って拾うこととし、追加で対策した点はやはり連皿の暗記とイメトレです。BPM150なら大丈夫そうと判断し手首連皿を使用、BSSは始点で皿を手首でぶん回します。イメトレを十分に行ったら後はひたすら粘着。
これのFCは本当に本当に難しそうですね…
14. DIAVOLO

使用オプション:MIRROR
冥が終わっておきながら、なんと度胸兄弟の譜面が残り4つもあります。もう単曲対策でもなんでも良いから早めに取り掛かろう。まず目をつけたのが DIAVOLO です。
クリア狙いのオプションはもちろん正規系に限ります。ミラーを選んだ理由は階段の折り返しの位置を左手側に集中させるためです。前半までは見たまま押すことにし、後半の高速度胸坂は全部餡蜜を覚えて攻略します。
58-59小節と60-61小節は全く同一の配置です。早速餡蜜を組みます。

左右の手で交互に割れ配置を押すような形になっていますね。餡蜜を組んだら譜面動画を探して0.5速からゆっくり再現練習をします。慣れてきたら速度を上げて等速までやります。
ラストはもちろん6個同時押しの餡蜜。

最後は密度が高いため餡蜜のタイミングのズレでゲージが削れやすく、100%近くで突入してエクハ落ちしたケースもありました。祈りながら耐えてゲージを残しましょう。
13. GuNGNiR†

使用オプション:RANDOM
高速物量譜面の最難関であるグンダリ。エクハは全く見込みがないだろうとの想定でしたが、この日は高速系が指に馴染みうまくハマりました。正直地力を上げて戦う以外に方法が無く、書く内容が見当たりません…;;
前半は乱打中の同時押しが少ないため比較的楽で、正規譜面における1鍵に何度も降り注ぐ軸に注意しつつゲージを残します。特に問題なのが連皿を抜けた後の後半で、BPM222にも関わらず平気で2重乱打が配置されているため気合を入れてノーツを見切りに行きます。

高速であっても乱打中に同時押しが少ない場合は、クリア狙いまでなら早入り遅抜けで誤魔化しが効きます。しかしスコア狙いの場合は誤魔化しなんかしていると一瞬でスコアが溶けるので、自分としてもさらに上の地力から殴らなければスコア狙いが何も始まらなさそうな雰囲気です。
乱打力を求める旅は全然終わりが見えません。
12. ピアノ協奏曲第1番”蠍火”

使用オプション:OFF
この譜面の最難所はラストの連打。エクハでは見逃しは5個までなのでこのような局所難が牙を剥きます。

クリア狙いなら正規一択でしょう。ランダムをかけると要求地力が何段階も上がってしまいます。連打が上手くならないと勝負にならないだろうな…と思って放置していたら未エクハ12まで残ってしまいました。
戦略としてはもちろん直前までゲージを100%に保って突入し、下図のように左手は皿と1鍵連打に専念、右手を出張させて残りの連打を拾いに行きます。

上手く決まれば78小節4拍目までほぼノーダメージで到達でき、残りはうやむやにしても何とか残せます。
もっと早くやっておけばよかった。何事においても食わず嫌いは良くないですね…
11. Thor's Hammer

使用オプション:MIRROR
未エクハ11に達し、あと1譜面を倒して何とか区切りを迎えたい状況。ここで採った作戦はまたしても度胸兄弟シリーズ、トールハンマーの餡蜜座学です。ディアボロ同様折り返しの位置が左手に来るようにミラーを選択します。
ディアボロよりも坂地帯が長いため暗記する餡蜜も多くて大変ですが、他の絶望的な10譜面に対して「コイツは覚えればいけるだろ!」と奮起して取り組みます。
47, 49, 50小節は同一の配置です。

52小節の階段を抜けた後は 567-123 同時押し10回、4567-23-456-123 同時押し4回、その後の2重階段は餡蜜が難しく普通に見て耐えることにし、56小節は再び階段餡蜜。ここの階段はやや遅めなので早BADに注意。

58, 59小節は同一の配置です。

ここまでゲージが残せれば実質勝ちですが、後半も連打が襲いかかり気が抜けません。必死にしがみつきます。
度胸譜面の未エクハは駅猫とポロネーズ。ディアボロとトールは正規系餡蜜で乗り越えられましたが、残りの譜面は正規系でも攻略難易度が非常に高く悩まされます。
そしてついに到達した未エクハ10。ここからの戦いはこれまでの苦労を遥かに上回るものです。IIDXを代表する凶悪譜面たちが眼前に立ちはだかりますが、屈せず単曲対策の力を信じて全力でぶつかります。
10. Sinus Iridum

使用オプション:RANDOM
BISTROVER のラストのワンモア楽曲です。筆者が IIDX を始める前から存在していた超高難易度楽曲 Mare Nectaris の続編であり、厳かな曲調とマレに全く引けを取らない超難関譜面の到来に興奮を覚えたことが思い出されます。
ちなみに BISTROVER 当時に自分も解禁に挑戦しましたが、足易でもクリアできず6回目の失敗で温情解禁でした。(泣)
この譜面は高速BPMで襲ってくる同時押しラッシュとディレイ配置にCNが組み合わさる点、また冒頭と中盤、ラストのソフランが特徴的です。筆者は卑弥呼までならノーギアチェンで見えるのですが、本譜面の低速地帯(BPM128の32分)は流石にノーツが細かすぎて見えなかったためギアチェンを使う方法を用いました。
ハイスピードの設定は様々なパターンが考えられます。筆者の例では曲開始前にHSを4.00に調整し、白鍵を4回押して(HS4.00→HS2.00)開幕を半速状態でスタートします。ちなみに筆者の場合、白数字合計220、緑数字267で実現しました。最初の加速で普段の緑数字になります。
この譜面の難所は後半の1鍵と7鍵の連打です。この位置は開幕で予測できます。

自分は軸が左手に来る方が好ましかったため「1軸と7軸の両方が左手に来たら最高、少なくとも7軸は左手で1軸も右手薬指(7鍵)に来ない配置」という基準で当たり待ちをしていました。
最初の難関は加速後のCN1本を押さえながらBPM256の16分乱打を捌く地帯です。大抵はここで落ちます。
筆者はなるべく画面の上側を見てCNの位置を把握し、脳内で逐次CNを押さえる指の情報に変換してその指を頭に思い浮かべつつ打鍵することで違う鍵盤を押さえてしまうミスを減らせました。
それにしてもCN乱打って難しいですよね。筆者は認識も持ち崩しやすいし苦手な配置も多くて困っています…

CN地帯抜けの25小節が鬼門で配置運に左右されます。厳しい配置は仕方ないので引き直しましょう。
なお、筆者が行っていた先の軸判別の基準では左手側の3レーンのうち2つが既に埋まっていることになるため、大抵25小節の鍵盤配置は右手側に偏ります(エクハ成功時もそのような配置でした)。結局トレードオフ性が強いので明らかなハズレ以外はとりあえずやってみるのが良さそうです。
CN地帯を抜けたら比較的楽なので減速まで回復に徹します。
今回の方針では低速に入ったらギアチェンを入れて緑数字を戻します。タイミングは減速直後でも良いのですが、自分は一旦落ち着いて低速中のノーツを大まかに見切ろうという目的ですぐには皿チョンをせず、下図のノーツまで待ってから皿チョンしました。(HS2.00→HS4.00)

50小節の再加速の手前で鍵盤ギアチェンを入れます。CNを両手で2つ押さえている状態からツイスターゲームの要領で何とかCN2本を片手に持ち替え、空いた手でスタートボタンを押しながらCN側の手の空いている指で白鍵を4回押します。(HS4.00→HS2.00)

加速後、小休止を挟んだ後の66小節からが勝負で、CN絡みの高速乱打が次々襲いかかります。難所が控えているのでゲージを削られないようにノーツを見切ります。
先に述べた1軸と7軸の難所が以下のようになっており、この直前まではなるべくゲージを高くキープします。開幕で判別した軸の位置を覚えておくと良いんですが、これほどの物量を処理しながら軸の位置も覚えておくのは大変なので開幕で判別した自分の基準を信じて一旦認識に全振りする方が良い気もします。

97小節は挑戦段階の自分では全く認識できず運ゲーでした。神頼み。
何とか97小節を抜けられたとしても、その頃には大抵ゲージが瀕死状態になっているので減速後のノーツも落とせません。ギアチェンが高速に確実に決められるのであれば減速後即ギアチェンで良いと思いますが、僕は矢印の位置まで待ってから皿チョンするようにしました。(HS2.00→HS4.00)

エクハ成功時の動画を見ると、矢印のノーツを取って皿チョンした後のノーツで遅BADが出ています。密度は低くなったとはいえ、ゲージ残り10%で1ノーツたりとも落とせない中での打鍵には相当な恐怖を感じました。
軸が両方とも左手に来る大当たり ものにできて良かった pic.twitter.com/P1j4y5hqGg
— るーく (@RKWRogue) 2022年12月24日
成功時の配置は 1376425 と、当初の目論見通り1, 7軸は両方とも左手、かつ黒鍵が隣接しているため階段配置が適度にバラける当たり寄りの配置でした。
ソフランや難所の対策と配置待ちにより攻略可能性が見出される譜面でしょう。
9. 駅猫のワルツ

使用オプション:RANDOM
未エクハ10のラインナップの中でも特に「タイトルだけ見ると簡単そうな曲」でしょうか。実際は異常配置のオンパレードです。
常に譜面がジャラジャラしているので全箇所気が抜けませんが、特に難所となるのは中盤とラストでしょう。

中盤はトリル手前の階段配置でゲージを徐々に削られ、高速トリルでトドメを刺されるケースがほとんどでした。運良くトリルを抜けたとしても大抵ゲージが瀕死状態で、その後も細かいトリルなどでちまちま削られ満足に回復できずにラストで落ちるというのが典型パターンでした。
正規系は残念ながら癖のために中盤さえ抜けられなくなってしまったためランダムで粘着。正直あまり書けることがありませんが、強いて言えば114小節の5, 7トリルと残りの1-4鍵が大まかに左右に分かれる配置を待つとゲージを削られにくいです。トリルは10連打。
恐らく癖をつけないように正規系(ミラー?)でスパッと攻略するのがスマートなのかなと思っています。
8. n/a

使用オプション:RANDOM
CastHour のワンモア楽曲の1つです。後半から様子がおかしくなり、加速を重ねてBPM255に到達したのち同時押しラッシュと高速乱打が降り注ぎ、ガチ押し力に加えて途中に入り混じるBSS(MSS)の処理力が要求されます。
自分は緑数字3倍法を使用しました。開幕の緑数字を普段の3倍に設定し、サドプラを動かしてHSを1.00に調整、そこから黒鍵を4回押してHSを3.00にすることで普段の緑数字になります。HS × 4 が整数値になるようなHSであれば様々なパターンが考えられます。
序盤は局所的なコンボカッターはありますが落ちる危険のある箇所はありません。
低速で小休止を挟み、BSSの直後で加速します。BSSを回している最中にスタートボタンを押します(押し続けるとサドプラが大きく動いてしまうので注意)。すると緑数字が普段の3倍の値(最初に設定した値)になり、BPMが85→255(ちょうど3倍速)になって最高速地帯を普段の緑数字でプレーできます。

BSSを抜けた加速直後はまだそこまで速くないので早BADに注意。目線を徐々に上げて最高速をゲージ100%で迎えられるようにします。
最高速は己の物量耐性を信じて耐えるほかありません。同時押しラッシュは横認識と早入り遅抜けで耐え、BSSは手首でぶん回します。
86小節はCNを2本押さえながらBSSを回す配置です。CNの位置は中盤のソフラン最高速に到達する53小節にある2本のCNの位置と同じであるためここで判別するか、安定を取ってゲージ18%と引き換えにBSSを捨てるのが良さそうです。

筆者は n/a のエクハ粘着の前にサンダー†やビタチョコなどのガチ押し譜面をプレーして腕をガチ押しモードに切り替えてから粘着していました。この譜面に限らず即席ドーピングが思わぬ成果を生むこともありそうです。
7. Dans la nuit de l'éternité

使用オプション:RANDOM
度胸兄弟の中で最後に残ったのは「永遠の夜に」ことポロネーズでした。
この譜面は道中もディレイ配置が入り混じりゲージを削られやすいのですが、難所はふざけているとしか思えない2箇所の二重度胸坂です。

後半の坂は前半の坂が8拍から6拍に圧縮されており最強の局所難となっています。この配置を正規系でやるか乱でやるかでまず基本方針が分かれます。正規なら餡蜜を組むことになりそうですが筆者は断念しました。
乱は正直運ゲーで通るまで粘着するほかなく、書けることがありません。難所直前までなるべくゲージを100%近く保って神頼み。
いつか遥か上の地力から余裕綽々で接続してみたいねぇ…
6. EROICA

使用オプション:MIRROR
未エクハを減らしていこうと決意した頃から、いつかこの譜面の相手をしなければならないということが嫌で嫌で仕方がありませんでした。
エロイカが厄介なのはとにかく練習になるCN系の譜面が他に無いという点です。さらに、HCN譜面(ヘルチャージノート、ミス時のダメージが通常CNよりも大きい)であることで、階段などでのミスでのダメージが致命傷たり得ます。
筆者の立場はもちろん正規餡蜜です。今回はミラーを選択。
難所は後半に集中していますが、序盤〜中盤にも凶悪な配置がありゲージを削りに来ます。10-20%程度削られても気にせずにそれ以外の箇所で回復します。

最初の難所は65, 66小節にあるCN階段と通常階段が組み合わさった配置。筆者は途中までは頑張って見切り、その後は右図のように大雑把に餡蜜して切り抜けることにしました。上手く決まると削られずに済みます。

難所を抜けた後の67-82小節中にある縦連も厄介で、粘着するうちに何故かゲージが減るようになってしまいました。こればかりは始点を合わせて見たまま押す意識しかありません。81小節のCN階段は餡蜜風に誤魔化します。ここの階段はそれほど速くないので早BADに注意。

いよいよ大問題のHCNトリル地帯です。ノーツの形状が異なるために縦認識を誘発されて混乱し、筆者にはどうにも見切れません。魂の餡蜜座学です。
正規譜面はHCNトリルが(前半)57→46→35(後半)13→24→35 と進行し、後半の方が鍵盤の密度が高く難関です。一般的な固定運指は左手が123鍵、右手が4567鍵を担当する関係上、24トリルと35トリルはどうしても左右の手に分かれてしまいます。
ミラー選択の理由は、鍵盤が緩い前半のうちに24トリルを済ませることで後半の密度が高いHCN地帯を比較的楽にしようとの目論見あってのことでした。
餡蜜自体は単純でトリルを同時押しと見なし、後半の場合は周辺のノーツも下寄せで取り込みます(101, 105小節)。認識はトリルを取らない手の方に集中。35トリル地帯は2回とも餡蜜をせずそのまま取ることにします。

89, 90小節は24トリルを餡蜜し、対称固定のように左手の中指と人差し指で取ることにしました。普段手首皿を使用する筆者はここで左腕の向きが90度回転することになります(後に掲載する動画をご覧ください)。
89, 90小節は 124同時→24同時→124→24→… を繰り返すだけですが、後半はノーツの下寄せの関係で独特なリズムを覚えなければなりません。
101, 102小節:457→57→57→57→57→57→457→457→5
(タッッッ ッッタタ)
105, 106小節:467→467→46→467→46→467→467→467→4
(タタッタ ッタタタ)
餡蜜を組んだら、皿譜面の座学時のごとく譜面動画を探して0.5速、0.25速から再現練習です。餡蜜譜面を何度も見返して動作を馴染ませ、慣れてきたら等速に近づけます。
ラストの階段も安全策であれば餡蜜を組むのが良さそうですが一旦無対策で挑み、大きく削られるもなんとかギリギリ耐えられました。もし階段地帯落ちが続くのであれば何か対策を考えていたかもしれません。

上記の取り組みの結果、こんな異常手元動画が生成されてしまいました。
恐怖!異常単曲対策男 pic.twitter.com/32QJIwvn3E
— るーく (@RKWRogue) 2023年1月26日
当初は途方もなく尖った譜面を前にどうしたものかと悩んでいたエロイカですが、単曲対策の力を借りることでなんとかエクハに成功できました。
単曲対策の喜びはまさしく、考えに考え時間をかけた対策が功を奏し、かつて不可能に思えた譜面を突破できる瞬間に尽くされていると思います。
5. 疾風迅雷†

使用オプション:RANDOM
まずは失敗談から書きます。疾風†は本来なら4ヶ月前にすでに終わっていて未エクハ20にすら残っていないはずの譜面でした。
疾風迅雷†LEGGENDARIA
— るーく (@RKWRogue) 2022年9月28日
AWESOME PLAY pic.twitter.com/gnfIHJY2Ry
なんと、この譜面の最大の難所である24分2重乱打地帯を2箇所とも耐えるも、ラストのCN(2鍵)を離してしまい失敗…
あまりにもひどい死に方をして以来、幾度粘着しても手前の2重乱打が抜けられず逃がした魚はあまりにも大きいと悔やむ日々。この記事をお読みの皆様、チャンスをものにできる音ゲーマーになろうな…(自戒)
結局未エクハ1桁台に差し掛かっても残っているこの憎き譜面に痺れを切らし、筆者は正規譜面を餡蜜してエクハをつけようと計画しました。正規譜面は2回目の24分地帯が階段状になっていて認識力が要らないので、78小節だけ耐えられればいけるだろう。筆者がDP座学界隈で使用されている「ステルスメトロノーム座学」を初めて使ってみた機会でもあります。
実際に、次のような餡蜜を組んで暗記しました。

明らかな地力譜面に対して使う方法じゃないだろ…と思いつつ、何とか譜面の暗記まで漕ぎ着けたのでした。
しかしながら、単に譜面を暗記するだけで即座に効果が現れるわけではありません。実際に覚えた譜面を、予定している打鍵とは異なる譜面が表示されている画面に合わせて、動作を等速で正確に再現できなければ餡蜜は効果を発揮しません。
失敗しては一旦家に戻って再び暗記し挑戦しましたが、プレーを重ねるうちに手前の地帯に癖がつき、最難所にゲージを100%保って突入できなくなってしまいました。
餡蜜暗記が徒労に終わったな…と思っていた矢先、なんとランダムでのエクハに突然成功してしまいました。
beforehttps://t.co/H0oau60EoJ
— るーく (@RKWRogue) 2023年2月7日
after pic.twitter.com/PJQyJskKTg
プレー時は全く譜面を見切れている実感がありませんでしたが、偶然通過を許されたのでしょう。
- SP譜面の数小節に餡蜜を取り入れる場合の心構え
上記の経験談からどのような教訓を得るかは各々の解釈に委ねられる所がありますが、筆者としては「正規餡蜜の暗記は意味ない」という結論を下したいとは思いません。引き続き餡蜜を正確に実行できるように反復練習を積み、座学の範囲をさらに広げていたら正規譜面で攻略できていたかも知れないからです。
今回餡蜜座学があまり効果を発揮しなかった原因として、以前から通常DPやDBM等で餡蜜を組み、それを正確に暗記して実行する訓練を積んできたバックグラウンドがあるならまだしも、そのような経験を持たない筆者にとって初戦からいきなり疾風迅雷†の難所を餡蜜で攻略するというのは最初の課題としてハードルがあまりにも高すぎたのでしょう。
「最悪餡蜜を組めばいい」は、実際にその方式でクリアが可能であることを証明されている方が存在するので主張として誤っていません。しかし餡蜜には餡蜜の難しさがあり、経験値が不足しているなら結局相応量の練習量をこなさなければカバーできません。
疾風迅雷†で餡蜜の暗記を体験してみて「暗記自体は割とできるけど暗記した運指を等速で正確に再現するところに餡蜜の難しさがあるのかも」と思えたことが経験として生き、前項のエロイカや次のIFC†と黒イカでは練習方法を工夫してうまく餡蜜を取り入れることができ、今となっては全エクハのために必要な回り道だったのかなと考えています。
4. Illegal Function Call†

使用オプション:OFF
CastHour の最終アリーナ解禁譜面です。特徴は何といってもBPM260の高速乱打中に入り混じる大量の軸配置です。

乱打を見てみると8分単位の連打が細かく散りばめられ、ランダムをかけるとあらゆる種類のトリルが発生します。軸配置で鍵盤を押し過ぎると後続のノーツが全てBADになりゲージが次々溶ける「BADハマり」が頻発するため非常に困難です。
筆者は初めはランダムで粘着していましたが、どうしても38, 39小節の軸配置込みの乱打地帯が抜けられませんでした。1回だけ奇跡的にランダムで通過できた回はあったのですが、残念ながらその後の軸でハマりエクハ落ち。この記事をお読みの皆様、チャンスをものにできる音ゲーマーになろうな…(2度目)
そこで、ここの難所さえ通過できれば何でもいいだろうと考え、あえて正規譜面で攻略しました。ランダム粘着時の大抵の失敗パターンは手前の31-38小節の軸配置で少しずつゲージが削られ39小節でとどめを刺される形だったので、手前の配置の餡蜜を組めばギリギリ助かるだろうというわけです。
早速次のような餡蜜を組みました。

見たまま押そうとするとBPM260の16分を見切る地力が必要になってしまいますが、細かな軸要素を8分の餡蜜譜面に落とし込むことで打鍵が非常に簡単になります。正規譜面だとトリルが右手側に寄っているのも餡蜜にとって好都合です。
38, 39小節はこの譜面の最難関箇所です。ここも一応8分に揃えて覚えようとしたのですがエクハ成功時のプレーではかなりうやむやです。しかし当初の目論見通り31-37小節の細かなトリルでのダメージを軽減して直前までゲージを維持でき、エクハの許容範囲内に収まりなんとか通過に成功できました。
乱だとどうしても39小節が抜けられず 餡蜜は緑数字大きい方がやりやすいな pic.twitter.com/hFXts1JitM
— るーく (@RKWRogue) 2023年2月9日
地力譜面を座学で攻略して、物量譜面を楽しむ趣旨が損なわれないかという感じですよね。今回はエクハを点けるための最速の手段として餡蜜を選択しましたが、いつかランダムで突破しあわよくばAAAなんて出せるとかっこいいなあ…と思いつつ引き続き地力上げに励むつもりでいます。
3. Χ-DEN

使用オプション:RANDOM
物量、ディレイ、微縦連、連皿など様々な要素の高水準な実力を要求される IIDX 最強格の譜面です。難所に対し小手先のテクニックなどはあまり効力をもたず、やはり地力と粘着で正面突破を狙うしかありません。
ゲージを削りに来る難所は以下のようにはっきりしており、回復に徹する地帯と集中してノーツを取りに行く地帯を切り分けて対策しました。
1. 開幕・ラストのデニム
慎重に餡蜜を決めます。筆者はせっかくラストまで到達したのに焦ってデニム餡蜜をする手が先走ってしまい、なんと残り18ノーツの位置でエクハ落ちしました。
カイデン ラスト餡蜜失敗wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww pic.twitter.com/Sh9h3PFORV
— るーく (@RKWRogue) 2023年3月4日
2. 2重トリル
わずかに早入り遅抜け。配置運はありますが、終盤の91-98小節なら特に「どこでもいいから拾ってやる」という気概が大事だったりします。

3. 嘆き
個人的最難所。絶対に100%で突入。筆者はカイデン粘着の前に Ganymede† をプレーしてジャリ耐性を上げたりしてました(効果…?)
4. 灼熱
皿のリズム (タタタタタッタタ タタタッタッタッ タタタタタッタッ タッタッタッタッ タッタタタタタッ タッタッタッタッ タッタタタッタッ タタタッタッッッ) は完全に暗記し、皿は見ないで手首をその通りに動かす。なるべく意識をトリルに割き頑張って拾いに行く。トリルは1拍目にノーツが置かれていない所があるので注意。縦連が構える最後のトリルはきっちり押しにいかず8分餡蜜しました。

5. 卑弥呼
縦連までは絶対にこぼさない。縦連を頑張って押し直後の12分に備える。56小節の縦連が降る鍵盤(正規譜面の3, 5鍵)は開幕の単ノーツの位置で判別できるため、位置を覚えて備えましょう。

6. 冥・AA
嘆き灼熱卑弥呼の関門を抜けられるのであれば8割がた勝利です。焦らず普通の物量だと思って押します。
以上のことを留意しつつも、基本的にはエクハできるまで体当たりの譜面です。
筆者は全白達成時のラスト未難1の楽曲がこの X-DEN でした。ラストの餡蜜を抜けて緊張から解放された瞬間の静けさがとても印象的で、自分が全白を達成したということを理解するのに少し時間を要しました。
時が経ち、エクハ埋めの終盤でこの X-DEN がより厳しい条件で襲いかかります。途方も無く大きな壁のように思えても根気良くじっくり挑めば道は開けて、その前後で自身の成長を実感するような思い出深い楽曲です。
2. ICARUS†

使用オプション:OFF
ついにエクハ埋めの旅は最終盤に到達し、残る2体のラスボスの討伐を残すのみとなりました。そのうちの1つ、理不尽とすら思える加速地帯でゲージを残して生き残らなければならない。誰もが認めるエクハ最上位譜面の黒イカです。
黒イカのエクハは有名プレイヤーの方も通年単位での苦戦を強いられ、エクハを点けたことが大きな感動を呼んだことは多くの方々の記憶されているところだと存じます。
そんな凶悪な譜面を僕が果たして倒せるのか…?
しかし、自分としては黒イカのエクハ狙いを(どの段階で挑むかはさておき)割と楽観視していました。その理由は、既に黒イカを様々な方法で攻略している先駆者の存在があったからだと思っています。
誰も達成できておらず可能かどうか不明な対象に対して威勢よく突き進んでいける人間は多くはないでしょう。筆者もそのようなケースでは怯んでしまう人間です。
しかし、黒イカは先駆者たちによってエクハはおろか、地力をどこまでも高めて乱FC、単曲対策で正規FC、さらにはDBMでのエクハまでも実現可能であることが実証されています。
単曲対策の手法を取る場合は、過去のプレイヤーがどのように餡蜜を組んだのか参考にすることすらできます。
「既にフルコン者がいるし、片手でエクハする人もいるくらいだし、両手で対策すれば僕にだって…」そう信じて取り組み、実際にエクハをつけられたのは紛れもなく偉人たちの実績のお陰です。
まず無対策で普通に数回挑戦してみたところ最高速周辺を対策すれば十分そうに思えたので、67-71小節の5小節に絞って餡蜜を次のように組みました。

67小節4連打の辺りにある2, 3鍵のノーツは4拍目のタイミングに合わせて123同時押しとして処理することにし、4連打を3連打に軽減させています。
また右手側は4567同時押しの形を2つ作り認識の負担を減らします。餡蜜の原則は下寄せ(FAST取り)と言われており、前後のノーツをまとめてこんなに大雑把に餡蜜を組んで果たして上手くいくだろうかと思っていましたが、案外これが上手くハマり4連打地帯がかなり安定するようになりました。
68小節は8分間隔の皿を取りながらの1, 2鍵連打ですが、ここでも餡蜜を取り入れ前後のノーツをまとめて左手側を分かりやすい連打の形に直しました。69小節も似たリズムの餡蜜です。
70, 71小節は13トリルを餡蜜しつつ右手側のノーツを見て拾います。ここはもはや対策ではなく多くの方がそうしますよね。
上記の動作が全てうまくいけば原理的にはFC通過が可能です。(捨てノーツはありません)
67小節入りまででなるべく高くゲージを残し、67-71小節にかけての餡蜜を含む運指をできるだけ正確に実行するため、前節の皿曲攻略の練習方式同様譜面動画をスロー再生して餡蜜を練習します。
- 左右の手の独立動作をリンクさせる
これは餡蜜練習をしながら思ったことなのですが、上記の餡蜜を実行すると自然と「左手側はリズムを暗記して再現、右手側は見たまま押す」ことになります。右手側は汎用認識に任せつつ左手側は暗記内容を想起して再現することは、それぞれの手で異なる種類のタスクを並列実行することに相当します。
この並列動作は本番環境で緊張している状態で実行するにはやや困難な動作であったように思います。実際の自分の黒イカ粘着時の失敗例になりますが、左手の連打のリズムを意識しすぎて右手側の乱打が拾えなかったり、右手側の乱打の認識に注意するあまり左手の連打のリズムが不正確になったりしてゲージが激減するというパターンが多かったように思います。
粘着を続けていった果てには右手側の乱打に癖がついてどうにもならなくなってしまい、その日は続行断念というケースもありました。
この失敗例の解決方法として、自分は左手の餡蜜連打と右手側の乱打が合わさった時に鳴るはずのリズムパターンを覚えていくことにし、実際この方式が功を奏したように思います。

譜面は餡蜜譜面ではなく正規譜面をそのまま載せ、左手は餡蜜し、右手は普通に打鍵した際に同時にどのような打鍵音が鳴るはずであるかを付記しています。
今まで左右別々の動作で混乱していたのが、左右同時に打鍵した際の打鍵音を確認しながらの餡蜜練習により右手側の乱打をより正確に取れるようになりました。
また、右手側の乱打にさらに餡蜜を追加して組み暗記するといったこともしました。
何が言いたいのかというと、左手だけ餡蜜してのプレーが困難であるなら、思い切って両手で餡蜜を組んで完全暗記に近づけることでむしろ本番での運指の再現が楽になるということです。
時間をかけて対策すること自体も面倒なのでトレードオフではありますが、その分完全な暗記に頼れることで認識上の問題を解消できるメリットはあまりにも大きいと言えます。
現状の対策度で譜面が倒せないならさらに対策し、果てには完全暗記までやれば(その戦略や手法が正しく、組んだ運指を正確に再現できるならば)どんな譜面も倒せるだろう。当初の黒イカエクハへの楽観視は、座学の力への信頼に由来するところが大きかったりします。
餡蜜を覚え、勇み足でゲーセンに向かいます。しかし、やはり一筋縄ではいきません。
こんな感じの最高速ラスト負けが4回くらいあった でも某配信者様などと比較すればまだ沼らなかった方かも… pic.twitter.com/IygRK144Z7
— るーく (@RKWRogue) 2023年3月25日
惜しいところまで行って今一歩届かず、その繰り返しのうちに前半につき出した癖が猛威を振るい出します。

自分は最高速周辺の対策に最も注力しており、前半及び低速~加速中盤までは無対策でも十分なゲージを残せるとの前提で戦略を立てているため、これには流石に絶望しました。頑張って覚えたのに前半の乱打がもはや安定せず難所に到達できない。
心が折れかけました… でも、最高速まで到達できればやれるはずだから諦めたくない。再び筐体に向かいます。
癖は無意識のうちに譜面の認識をサボってしまうことが原因とされているため、しっかり譜面を見れば問題ないはず。横認識を心がけて譜面を見切り、挑戦を続けます。
そして…
前半は癖でボロボロだし最高速用に用意していった餡蜜は決まったか微妙だし、後半も死にかけてるしギリギリすぎる
— るーく (@RKWRogue) 2023年3月25日
マジで本当に怖かった… pic.twitter.com/WOvyCeZ3XP
なんと、最高速を抜けたのです。
状況が信じられませんでした。幸い瞬時にサドプラを戻せたのですが、途端にこの後の譜面のことが頭をよぎります。「57トリルから13トリル、ちゃんと押せるのか…??」足が震え出します。
動画の通り、僕は57トリルに差し掛かる地帯でコンボを切っています。もう1個見逃していたら死んでいました。ゲージが空にならなかったのは奇跡としか言いようがありません。
13トリル地帯は左手は餡蜜し右手はそのまま押します。トリルを抜け、ついに最後までノーツを捌き切ることができました。
この瞬間の興奮は IIDX に取り組んできた中でも抜群のものでした。眼前の光景にただただ呆然し、帰宅してもなお生きた心地がしませんでした。
難題を乗り越えた先の歓喜を味わい、また単曲対策の威力を自身の手によって実感できたことが何よりも嬉しく、そのような場面が個人的に音ゲーをやっていて最も喜びを感じる瞬間です。
1. Mare Nectaris

使用オプション:R-RANDOM
筆者のエクハ埋めの旅路の最後に構えるボスは黒イカではなくマレでした。一般的にマレはエクハ難易度では黒イカには及ばないとされていますが、単曲対策寄りで鍵盤地力はやや不足がちな筆者としてはラストの連打+階段配置がどうしても抜けられず、こちらが最後の1譜面になりました。
とはいえ、以前からランダムで2040ノーツ周辺まで到達できたケースが5回ほどあったため、乱粘着を続けていれば不可能ではないだろうと思っていました。残念ながら今一歩届かずという具合です。
オプションは吟味の余地があります。正規ができるなら正規餡蜜を決めるのが一番楽そうな気もしますが、筆者はBSS抜け直後の階段配置が特に苦手で、ゲージを100%近く残していてもラストまで到達できませんした。
残るは乱かR乱。R乱での攻略例も多く見かけますが、整った階段配置を避けたかった筆者は最初R乱での粘着をしていませんでした。
ランダムの場合は特にそうですがマレは当たり譜面とハズレの差が激しく、階段の折り返しの位置がどこに来るか、連打がどこかなどで譜面難易度が大きく変わります。連打の位置は開幕の単押しで判別でき、筆者は左手側に連打が来て欲しいと考えていたのでここで当たり待ちをしていました。

まとめると、筆者の当初の戦略は「ランダムで粘着、連打は左手側」というもの。しかし、結果的にはこの戦略は大ハズレでした。
黒イカも終わりついに残り1譜面になったので、今までよりも集中的にマレにエクハをつけてアタックします。ランダムで粘着しますが今一歩のところでゲージが削れてしまいます。やはり最難所のラストに備えて直前までゲージを100%近くキープしたいですが、ランダムでは階段配置が細かくばらけて正確に押しに行けません。
ここで突如「R乱はどうだろう」と思い至ります。
R乱で2045まで行った!もしかしたらR乱に希望有り? pic.twitter.com/7Zj4DmfO01
— るーく (@RKWRogue) 2023年3月27日
想像以上に終盤の配置が整っていたため驚きました。なぜ今までR乱の選択肢を捨象し全く試さなかったんだろう。勝ちを確信しR乱で粘着を続けました。
そして、その瞬間はやってきました。
2%抜けだった!!!!気づかなかったwwwwwww
— るーく (@RKWRogue) 2023年3月27日
ギリギリすぎて息が詰まる… でも抜けられたんだなあ…😭😭😭 pic.twitter.com/zdoa2nyOwa
当初の目論見通りラストの連打直前までゲージを100%残し、一瞬2%が見えるまで削られるも大階段地帯を突破できたのです。
成功時の譜面は「R乱、連打は右手側」でした。エクハ埋めラスト1譜面までこのゲームに取り組んでおきながら、無意識な思い込みにより自分で自分のチャンスを狭めていたことに驚き、凝り固まった思考を恥じるばかりです。
- R乱のメリット
R乱は正規譜面の安定した配置の形状をある程度残しつつ、正規譜面の嫌な特徴(1バスなど)を除去できるという利点があります。正規系もランダムも望みが見えないという時にR乱を試してみると、意外にも突破口が開かれるかも知れません。度胸やシグムンドなどでもおすすめです。
エクハ成功時の配置 4567123 を振り返ってみます。

マレ正規の嫌な点はやはり折り返し階段ですが、115-130小節の階段の折り返し位置(正規譜面の3鍵)がR乱によって7鍵に移り、なんと折り返し配置が消滅しています。 さらに正規の整った譜面の形状がある程度残っているため、左手側はもはや123同時押しをするだけの非常に楽な配置です。
階段と折り返しが左右に分かれる配置としては 3217654, 6543217 なども該当します。R乱は正規風の譜面を他に12通りも遊べる素晴らしいオプション。マレエクハはR乱!!!
FINALE
IIDX は LEVEL 12 の全ての譜面をエクハしたからといって「CONGRATULATIONS!!!」のような特別な演出があるわけではありません。全エクハの瞬間は驚くほど静かで、ただいつもの雰囲気が変わらず続いていました。
黒イカに対して注いだ情熱と味わった絶望に比べればマレのエクハはずいぶんあっさりしたもので、今まで乱粘着しかしていなかった己の視野狭窄がとにかく不思議なことだと思うばかりでした。
唯一変わったのは LEVEL 12 フォルダのランプが白色からギラギラした黄色になったことです。言ってしまえばこのフォルダランプのために頑張っていたわけですが、これまで IIDX 初プレーから皆伝合格、全白、全エクハと辿ってきた己の道筋を振り返りつつ、それでもまだまだどこまでも上達を目指せるこのゲームの途方も無さをしみじみと感じているのでした。

- プレー回数

筆者はPFでも譜面の当たり待ちを除いてクイックリトライは使わずプレー回数を記録していました。基本的に苦戦した譜面が降順に並んでいます。(FC狙いで変な曲がちらちら並んでいますが…)
- エクハ埋め順
| 番号 | 曲名 |
|---|---|
| 30 | VANESSA† |
| 29 | 255 |
| 28 | Y&Co. is dead or alive |
| 27 | hard-wired |
| 26 | EBONY & IVORY† |
| 25 | Chrono Diver -PENDULUMs- |
| 24 | Timepiece phase II(CN Ver) |
| 23 | Verflucht† |
| 22 | The Limbo† |
| 21 | ピアノ独奏無言歌 "灰燼" |
| 20 | Fascination MAXX |
| 19 | Go Beyond!! |
| 18 | GiGaGaHell |
| 17 | Go Ahead!! |
| 16 | 冥 |
| 15 | Reflux |
| 14 | DIAVOLO |
| 13 | GuNGNiR† |
| 12 | ピアノ協奏曲第1番”蠍火” |
| 11 | Thor's Hammer |
| 10 | Sinus Iridum |
| 9 | 駅猫のワルツ |
| 8 | n/a |
| 7 | Dans la nuit de l'éternité |
| 6 | EROICA |
| 5 | 疾風迅雷† |
| 4 | Illegal Function Call† |
| 3 | Χ-DEN |
| 2 | ICARUS† |
| 1 | Mare Nectaris |
追記
Beyond Evolution

使用オプション:RANDOM
本楽曲は RESIDENT 最初のワンモア楽曲として 2023/3/9 に登場した楽曲です。解禁させるための条件は “kors k's How to make OTOGE CORE「LONG」” を正規でエクハ & AAA でした。筆者は残念ながらスコア力不足のためにこの壁を越えられず、通常解禁日の 5/11 までプレーはお預けとなりました。
楽曲登場時 (3/9) の筆者の状況はちょうど X-DEN のエクハに成功し未エクハ2に差し掛かったあたりです。譜面動画をざっと見て、今までに無かったような難所と連皿に驚きはしましたが、まあ未エクハにはならないんじゃなかろうかと楽観視していました。

通常解禁日を迎え、筆者もエクハをつけて本譜面にアタックします。舐めてかかっていた筆者は、そこで以前から話題になっていた譜面中の難所の想像を絶する破壊力を思い知らされることになります。
本曲の通常解禁と同時に新たに登場した新ワンモア楽曲 Somnidiscotheque のエクハに成功した筆者、自信満々にビヨエボに挑戦します。しかし、どんなにやってもエクハがつかない。正規鏡・乱・R乱など様々にオプションを変えて繰り返し挑みますが、結局挑戦初日は諦めてしまいました。
ビヨエボ、どんなにやってもダメだった… 惨めだ pic.twitter.com/fgq18OynP2
— るーく (@RKWRogue) 2023年5月16日
解禁及びエクハができ次第追記を書きます(`・ω・´)キリッ とか抜かしておきながらまさかの未エクハ1に逆戻りかよ…
そこそこショックは受けましたが、冷静になって一旦家に戻り単曲対策ブーストを積んでリトライすることにしました。
本曲の難所は中盤の3縦連と連皿トリル、後半のHCN地帯にラストの24分2重階段。まずは中盤を見ていきます。

ランダムは大抵小指皿ではあまりに理不尽な配置が降ってきて、手首皿で対抗しようとしてもえげつない動作を強いられます。なんだこの譜面は…
さて、3縦連はこの地帯の4箇所のみで、43小節(7鍵), 51小節(5鍵), 55小節(6鍵), 57小節(7鍵)。つまり、5-7鍵の位置を判別しておけば良いですね。冒頭の1-16小節で識別しようとするとこんな感じです。

45小節の9連皿 + 2重トリルはまだ易しめですが、配置によっては致命傷たり得ます。46小節以降は3縦連もあってじわじわ削られるため、なるべくゲージを高く残せるようトリルを見た通りに押しに行きます。
45小節を越えたら最初で判別した3縦連の順序を思い出して備えます。とはいえ配置によっては(略)
59, 60小節は3重トリルです。僕には押せません。通過を何度も試みますが残念ながら見た通りに押そうとしても成功可能性があまりに低いと判断し、譜面を即興で6個同時押し餡蜜に読み替えてダメージ軽減を狙うことにしました。

餡蜜は余裕を持って59小節に差し掛かる直前の58小節の2重トリルから開始し、目線をかなり上に上げて瞬時に6個同時押しの形を判別します。鍵盤を押しすぎることも多く空POORのダメージが痛いですが、小ダメージを甘受して大ダメージを免れようという作戦です。
ちなみにこのような即興餡蜜はDPをやると上手くなるので皆さんぜひDPを
連皿は鍵盤とタイミングを合わせ、早くも遅くもならないよう注意して入力します。28(16 + 12)枚なので過不足無いよう。(筆者は下の動画では恐らく1枚回しすぎています)ここを抜ける時点でほぼ瀕死で、後に続くHCN地帯に厳しいゲージ残量で突入することになりますがもはや仕方ありません。
魂の餡蜜&手首連皿の様子は下記の動画の 1:22~1:27 頃をご覧頂ければと思います。
魂の餡蜜&ラスト全然ゲージ残せなかったのに奇跡の生還 難しかった〜;; pic.twitter.com/gXPkLNCGE9
— るーく (@RKWRogue) 2023年5月20日
筆者が連皿を抜けられたのは粘着中のおよそ1割程度の回数でした。この後も間髪入れず非常に難しいHCN地帯がやってきてうんざりです。本当に難しい…
HCN地帯は前半がHCN2本と単押し、後半はHCN1本と乱打の構成になっています。前半は下図のように曲のタイミングに合わせて8分音符3個(2個)区切りで認識を切り分けると持ち崩しにくいかも知れません。

後半はHCNを押さえる指を意識しながらなんとか食らいつきます。マレ2と一緒です。83小節まで行ければあとはひたすら回復。
そして最後の関門、疾風迅雷†を連想させるような24分2重乱打が待ち構えます。

大抵こうなります。
Beyond Evolution
— るーく (@RKWRogue) 2023年5月20日
AWESOME PLAY pic.twitter.com/69KGeJg4YR
苦しかった… 中盤の連皿が極端な正規当たりなので正規系で癖をつけずに少ない回数で攻略できるのが一番良いんでしょうね、筆者にはできませんでした;;
エクハ難易度は前節の未エクハ10に残存する面々と同列、もしかしたら X-DEN 辺りと同等の難易度とすら思います。今後はこんな高難易度と闘いながら全エクハを防衛しなければならないのかと思うと、むしろ僕にかけられている拘束は強くなってしまったのかとすら思ってしまいます。

4. 所感
1-3章の内容を一部でもお読み頂いた方、誠にありがとうございます。
ここからは蛇足で、せっかくなので色々思う所を書いてみます。断定的な主張をするつもりは全く無く小言のようなものに過ぎません。
- エクハ埋めのモチベーション
さて、ここまでの内容の通り、筆者は様々な譜面で座学を取り入れ1つずつエクハを埋めてきました。なんとかモチベーションを保ちつつ最後まで完走できたことは我ながら満足のいく結果だったかなと考えています。
自己分析として、クリア狙いを楽観視して取り組めたのはやはり先人たち(特に座学の方々)の功績あってこそだと思います。
実際全エクハ達成者は何十人といますし、埋めていないだけで余裕で全エクハができるであろう実力をお持ちの方々も大勢おられます。その上、大抵のSP譜面はハードくらいまでならDBMで既に攻略されています。
現状自分の地力が譜面に対して不足していても、最悪譜面をどこまでも対策すれば(局所的対策はおろか最悪全箇所餡蜜を組んで暗記すれば)クリアはきっとできるんだろう。ファーダリだって最悪餡蜜を全部覚えればエクハも不可能ではないんだろう(地力で攻略するのと同程度かそれ以上には困難そうに思えますが)。これが、現状の実力不足に絶望せず自分の鍵盤地力を途切れさせずに少しずつ向上させ続けられた最大の要因であるように思います。
取り組んでいくうちに特に大掛かりな座学をすることもなく見たまま押してエクハできるようになった譜面もある一方で、実際に挑戦時の地力に強めの単曲対策ブーストを上乗せすることで突破できた曲も多いです。そのような意味でも、自分のエクハコレクションは大概瞬間的な上振れの寄せ集めです。
上位の鍵盤譜面にしろ皿にしろ、いきなり「やれ」と言われてもエクハを再現できない曲が恐らく50譜面以上はあります。「それってどうなの?」というご指摘があるとすればその通りで、自分の標準時の実力がランプの見た目に対して明らかに引けを取っています。今後は単曲対策に頼らず出せるスコアやプレー水準の向上が自分の課題です。(言い訳のつもりで書くんですがエクハ埋めは良いですよ。常時ノーツを落とさずゲージを守る緊張との戦いなので埋めていくうちに下限地力が急激に向上し、あるライン以下の密度の物量はほぼこぼさなくなります。上限地力上げとのバランスをとりつつ。)
とはいえひとまずエクハ埋めの旅は無事完結させられて、ここまで躍起になって瞬間的な上振れを求めて対策に駆られる、ある種の呪いのような状態からは解放されたので、今後はクリア狙いの思考に縛られ過ぎずフラットな感覚でSPを楽しめそうな気もしています。
全FC?知らないけど
- 単曲対策の功罪
全エクハを目指していく過程で単曲対策の経験をたくさん積めたことは好意的に考えています。単曲対策に関しての個人的な意見は3章でも色々な箇所に散りばめて書いているのですが、今一度やや一般化した形に整理してみたいと思います。
単曲対策(座学)でかけられるブーストは、大別すると事前情報の獲得と譜面への順応に分けられると考えます。ここではクリア狙いとスコア狙いの区別はしていません。
事前情報の獲得とは、具体的には縦連があるか(どの鍵盤に降ってくるか)、ソフランするか(タイミングは、ギアチェンの方法は)、連皿があるか(枚数は、間隔は)、デニムがあるか(判別はどこでするか)、などを事前に把握しておくことです。これらが不十分なまま挑戦しようとすると(地力でカバーできる程度であればまだしも)失点やミスを重ねて満足な結果にならないことが予想されます。
譜面への順応は、例えば細かな速度変化が激しい曲のBPM変化に対応させてノーツを光らせる感覚であったり、(特に黒イカなどで)用意した動作を再現するための手や指などの動作への慣れのことを指します。一般的な順応ブーストを生み出す要因は「粘着」でしょう。
均等な16分譜面などでは順応の必要性は薄いですが、他に同様の譜面が無い場合は基本的にその譜面への順応が必要になります。
一般に、良いリザルトは高い地力に完全に依拠したプレーではなく、高い地力に加えて事前情報を取り込んで譜面にしっかり順応している状態のプレーから生じるものであると思います。
しかし、単曲対策だけに振り切っていれば良いのかというとそうはいきません。単曲対策の比重が大きくなるほどブーストの伸び幅は急速に減少してしまうからです。
基本的には地力と単曲対策の両方をバランスよく取り込み、今の地力に無理のない範囲の単曲対策を加えることで達成できそうな成果の上限ラインをうまく見極めるのが穏健であると思います。
筆者はどちらかというと単曲対策に魅入られた側の人種で、やはり「現状の自分の地力ではクリアが困難でも、個別に対策を積むことで攻略できてしまう」というある種の裏技のような、一般的な攻略方法を出し抜くような突飛さに魅力を感じます。
しかし、こんなことをやって単曲対策モンスターと成り果てた己の末路は「物量耐性がそこまで備わらずスコア力もないただランプが光ってる人」であり、偏ってるし少しは考え方を変えないといけないなと思う次第でもあります。
- 「未難1桁」と「全白」の差
以前「未難1桁と全白には地力差がそんなに無く、やる気を出して決めに行くかどうかの違いが大きい」というような意見を見かけた覚えがありますが、これはまさしく IIDX の現環境において全白、全エクハを目指すことの本質でしょう。
もし IIDX の譜面が全て連皿なしソフランなしの乱打譜面であり、上位数譜面の難易度が飛び抜けて高いようなゲーム性であったとすれば、上記の主張は成り立ちません。
しかし IIDX の現環境では地力譜面の最難関譜面の難易度は(筆者の感覚としてエクハ以下であれば)極端な難易度差はなく、そこに加え連皿やソフラン(特に灼熱、侍†、黒イカが多く見受けられる)といった単曲対策性の高い高難易度譜面が残る例も多いように思います。残り1桁となれば自ずと苦手な譜面、やりたくない譜面を相手にする必要があります。この際、それらの譜面を攻略する最短の方法はやはり集中的な単曲対策になるでしょう。
また、基本的には試行回数を積むことにより成功可能性は増大します。「残り数譜面絶対終わらせるぞ!!!」と意気込むプレイヤーは徐々に残った曲に多くの割合のリソース(時間、単曲対策)を割いて攻略しようとするため、仮に地力が不足していても上振れを引いてハードやエクハが点くことが往々にしてあります(もちろん試行回数を積んでもうまくいかない場合に、一旦引いて地力を上げてから、成功可能性の高い状態で再び粘着するというのも1つの立場です)。
筆者もエクハ埋めの過程において「残りの譜面数が減る→残りの曲に割ける対策の割合が増大して対策水準が向上する→上振れを引きエクハが点いて残りの譜面数が減る」という、対策リソースを増幅させるフィードバックループの威力を体感しました。(???)
冷静に考えて冥よりも Reflux や蠍火の方が簡単に決まってるのになぜ攻略順が逆になったのかといえば「リフラと蠍火は恐らく単曲対策寄りで、今挑んでも望み薄で癖もつけたくない」と思い込んで放置していたのが、冥エクハにたまたま成功してしまって「冥が点くんだしできないわけないだろ」みたいな感情によりそちらも対策意欲が湧いたからなんですよね。
やる気というと根性論っぽく聞こえて申し訳ないのですが、理論的な切り口はあくまで攻略を支援するものにすぎず、それ以前にまず「何としてでも倒したい」という思いこそが対策と粘着への大いなる原動力であると考えています。
5. おわりに
先に「筆者がここまで来れたのは先人たちのおかげ」と書きました。筆者は音ゲーサークルの B4UT に所属しており、 IIDX を始めたのは加入後のことです。そこでは IIDX をプレーされている方々が複数おられ軒並み高段位で、皆伝はおろか LEVEL 12 の最難関クラスの物量譜面を F-COMBO されていたり、アリーナクラスA1に到達されている方すらいるような環境でした。
「もはや皆伝は当たり前なんだ」と感じ、自分の実力と比較してネガティブになることもありましたが、そのような認識により自分の中の当たり前の基準が非常に高く引き上げられ「練習を積めば自分も準ずる実力にはなれそうだ」と思えたことが自分の成長を大きく後押ししたと思います。
B4UT に限らず、他の音ゲーサークルのプレイヤーの方々、その他の様々なプレイヤーの方々にもお世話になりました。IIDX の上達を志す自分にとって非常に貴重な情報網であり、おすすめの練習曲やアドバイスなどを下さった方々には感謝してもしきれません。
他にも、多くの方々が練習法や成長過程などを記録し投稿されている数々のブログにも助けられ、自分の現状を比較したり練習法を取り入れたりすることもありました。「先人たちのおかげ」の指示内容は何もプロや全エクハ達成者などの最上位の方々に限りません。
また、無事 Mare Nectaris をエクハし全EXHを達成したリザルトを投稿した際に、普段から反応を頂けている方々だけでなく他機種勢などFF内外の多くの方々にも反応を頂き、自分が想定していたよりも遥かに多くの方々に応援して頂けていたんだなと気づきました。本当にありがたいことだと感じています。
そして、このブログをここまで読んで下さり筆者の道のりを一緒に辿って下さった方がもしいらっしゃれば、執筆した甲斐があり本当に嬉しく思います。
ここまでの記事の内容は、多くの方々のお力が無ければ成し得ませんでした。
本当にありがとうございました。
さて、筆者の IIDX への熱意はまだまだ途切れません。今後の目標は色々あります。
物量地力ももっと上げたいな。ファーダリ繋いでみたい。スコア力も伸ばしてA1到達もしたい。DPも楽しくて、両全白とかできたらカッコいいよな…
というところで、お読み頂きありがとうございました。
引き続き音ゲーを楽しんでいきます。